寺坂水源は、南阿蘇村中松の正教寺近くの水源で同寺参拝者たちの御手洗所として親しまれています。
正教寺とは慶長11年(1607年)に法西という僧侶が建立したという由緒ある寺で、その門徒は南阿蘇一帯に広がっています。
この水源は地底の砂を勢いよく吹き上げており、その豊かな水量は地域住民の生活用水として今でも貢献しています。簡易水道が普及しているため、飲料水としての使用はされていませんが、附近の人たちの選択、農作物の洗浄、農耕機などの洗浄には欠かせません。そのため、水に対する報恩感謝の気持ちは強く、周辺民家の婦人会員が主体となって定期的に水源地の他、洗い場、水路等の清掃活動も行われています。
湧水量:毎分約5トン(日量 約7,200トン)
熊本名水百選の一つ