旧白水村の一番南に位置する湧水地で、ここは水源地というより地中から流れ出す川と呼んだほうがよいと言えます。
こんもりとした竹林の根本附近は、異様な程に黒い砂を吹き上げており、流れ出した川の底からもいたるところで湧水し、すぐそばの両併川と合流したところの総水量は1秒に2トン、1日17万2千とんという膨大な量になっています。この豊富な水量は、久木野地区土地改良区内の水田350町歩に灌がい用水として利用されており、久木野地区土地改良区全体の水田は約700町歩ですので、その半分を潤している事になります。
湧水地附近に祠(ほこら)がありますが、これは昭和36年9月18日に熊本市の加藤神社のご利益をいただき奉納されたものです。
南阿蘇村竹崎地区14戸と久木野地区土地改良区合同で年2回は「妙見祭」が執り行われており、計り知れない水の恩恵に対し、受益者らは精一杯の感謝の気持ちを表現しています。
湧水量:毎秒2トン(毎分120トン)
熊本名水百選の一つ